キリシマミドリシジミ(三重県)

2019年7月24日 この日、気象庁は近畿地方の梅雨明けを発表しました。平年より3日、昨年より15日遅い梅雨明けです。この日は京都で35度を越える猛暑日。梅雨が明ける頃になるとキリシマは6月の発生から休眠していた個体が活性化して飛び出します。ヒサマツと同じく生態が詳しく判明していない蝶のようです。翅表の輝きはゼフィルスの中でも一際輝きが深く濃い独特の輝きを放つ金緑色の構造色を持っています。しかしながら他のゼフと違ってキリシマの翅表の撮影は困難を極めます。私がキリシマの撮影に渡来したのは2014年からで、最初の年は3回出撃して♂の翅裏を1回。♀の翅裏を1回。飛んでいる♂の姿を数回見たのみでした。2015年からは姿も見れなくなるという不作の年がつづき昨年より少しづつ個体数が増えて来たようです。♂はアカガシの林の周りを高速で、どのゼフよりもはるかに早いスピードで飛び回ります。他の♂を追いかけたり卍飛翔しているのが見られました。高いアカガシの梢から急降下して私たちの眼の前を横切って、あっという間に空高く舞い上がって行くのです。♀はアカガシの枝からあまり離れようとはせず竿で叩いても飛ばないくらいです。この日は早朝の明るくなり出した頃に現地に到着。長い坂道を歩いてポイントに到着すると蝶友が先に来ていて♀の開翅を見つけていました。B型の♀を早々に撮影できました。その後周りのアカガシを叩くと♂も飛び出し、丁度良い所に止まった。朝日が当たり始め開翅を待ちましたが、あえなく飛び去ってしまいました。そのうちに友人のカメラマンも到着し、総勢9人ものカメラマンが勢ぞろい。飛び回る♂キリシマが低い位置に止まって開翅してくれるのを今か今かと待っていました。幸運にも目線より下で比較的近い位置に止まって開翅したのは2回ありました。この低い位置に止まるのは奇跡的な出来事のようでした。幸運としか言いようの無いシャッターチャンスでした。♀も何度か低い位置に止まって撮影もできました。♀は翅裏がとても綺麗な模様で素晴らしです。♂は何と言っても開翅した濃い金緑色(メタリックグリーン)の輝きが感動ものでした。5年目にしてその姿をやっと撮影できました。

♂の全開翅
♀は翅裏が素晴らしい
♀の全開翅

コメント

  1. akakokko より:

    素晴らしい輝きですね。
    キリシマの宝庫が近くて羨ましい限りです。
    私も3年前にラッキーな開翅が撮れましたが、それ以降惨敗続きです。
    キリシマは難しいですね。

    • カーコのダンナ より:

      ありがとうございます。
      過去5年間で一度も開翅を見た事も撮った事も無かったキリシマです。何度も通ったのですが発生個体数が少な過ぎました。
      こんなチャンスは初めてです。
      これからも無いかもしれませんね。