タテハチョウ科

コムラサキ

遺伝的な多型現象を示すチョウとしても有名で、地色がオレンジ色の個体をしばしば「アカ型」、地色が暗色で明色紋が少ない個体を「クロ型」と呼ぶ。クロ型は静岡県や愛知県、能登半島、九州南部などに局地的に分布し、紫色の輝きがより強く見えるので、美麗な印象を与える。このような遺伝型が拡散せずに特定の河川流域に留まっているのは本種に移動性が乏しいことを物語っており、一見飛翔力が強そうなことから考えると意外である

ヒメキマダラヒカゲ

この年は初めて上高地に一泊して蝶散策しました。主にブナ科が多く、下草が篠地となっている山地樹林に生息する。サトキマダラヒカゲ・ヤマキマダラヒカゲによく似るが、地色は明るく、翅裏の模様は複雑でなく、蛇の目紋は少ない。また翅の外縁は直線的で、前翅先端はややとがる。食草の生える薄暗い林内だけではなく林の周辺にも現れ、各種の花を積極的に訪れる。越冬態は3~4齢の幼虫。幼虫の食草はタケ科のスズタケ・チシマザ

ツマジロウラジャノメ

上高地の遊歩道を散策していて見つけました、ジャノメだと思いましたが翅先の白いものが気になって調べてみてツマジロウラジャノメと判りました。初めて見ました。

コヒョウモン

<当初はヒョウモンチョウかと思いましたが、同定が私には難しいくコヒョウモンの可能性も高いです>標準的な和名をあてられているが、本種は日本国内ではそれほど一般的な種ではなく、他のヒョウモンチョウ族の蝶との区別のために「ナミヒョウモン」と呼ばれることもある。日本国内で繁栄しているヒョウモンチョウ族のチョウ、ミドリヒョウモンやツマグロヒョウモンなどは本種より大きく、趣味者には「大型ヒョウモン」と呼ばれ、

クロヒカゲ

あまり好んで撮影しようとは思いませんが、目的の蝶が見つからない時などによく撮りますね。この日は高山蝶の撮影で「池の平湿原」へ来ていました。山地性・森林性が強く、薄暗い林内などを住みかとし、そこから出ることはあまりない。ヒカゲチョウと競合する場合は本種の方がより暗いところに、コジャノメと競合する場合は本種の方がより高所にと棲み分ける。幼虫はイネ科植物のササ類を糧にする。越冬態は2~4齢幼虫。

オオウラギンスジヒョウモン

本種はウラギンスジに比べ後翅裏外縁部の褐色に緑がかり、前翅先端がより突出することで区別できる。年一化性、越冬態は幼虫または卵。食草はタチツボスミレなどの野生スミレ類。成虫は梅雨時から発生しはじめ、9月終わりごろにはいなくなる。成虫は花によく集まるが、吸水にもよく現れる。暖地では夏眠する。他のヒョウモンと同じく、前翅表中央の翅脈が太くなり黒い鱗粉を付けるのは雄の特徴。長野県阿智村での撮影 2

アカタテハ

成虫は年に数回発生し、早春から晩秋まで見られるが、個体数は夏に少なく秋に多い。冬は成虫で越冬するため、早春に見られる越冬個体は翅の一部が欠けているものも多い。幼虫の食草はイラクサ、カラムシ、ヤブマオなどのイラクサ科植物である(ごくまれにニレ科のケヤキを食うこともあり、飼育下で代用食として利用可能)。幼虫は食草の葉のつけ根をかじって葉の表を内側に左右を糸でつづり、綴じ合わせた「巣」を作る習性がある。

フタスジチョウ

湯の丸高原での撮影です。この日の目的はヒメシロチョウでした。ミスジチョウの仲間であるが、本種は前翅に一条・後翅に一条。ただし生息地が分断されているため帯の幅や形は地理的変異が著しい。とくに只見地区の亜種は白帯がつぶれ、趣味者に「黒いフタスジ」などと呼ばれる。山地草原や林縁を滑空し、オカトラノオやクガイソウなどの花によく集まる。雄は吸水にも訪れる。越冬態は幼虫(3齢)。幼虫の食草はバラ科のユキヤ

ヤマキマダラヒカゲ

成虫は5-6月 (春型) と8-9月 (夏型) の年2回、北海道などの寒冷地では6-7月の年1回出現する。日陰を好み、樹液や腐果、昆虫の死骸や獣糞に集まる。山道を歩いている人間の汗に寄ってくることもある。花にはあまり寄り付かない。ジャノメチョウ類としては飛翔力が高く、活発に素早く飛び回る。あまり好んで撮ろうとは思わないチョウですが・・・。

アサマイチモンジ

東御市へオオルリを撮りに行ったのですが、すでに6月末では成虫は姿を消していました、残ったクララの花にアサマイチモンジが訪れていました。近縁種にイチモンジチョウがあるが、前翅中室の白紋が顕著に表れること、逆に前翅外縁の白点は消えること、複眼に毛がないことで区別できる。またメスグロヒョウモンのメスとも似るが、メスグロヒョウモンは翅表にある白条が裏には現れない。幼虫の食草はスイカズラ科のスイカズラやニシ

ヒメヒカゲ

この蝶を知ったのは愛知県の湿原でした。生息地は局所的に分断されている。長野県以西の本州中部、近畿(まれ)、中国山地。分断されて生息しているためいくつかの地理的変異がある。幼虫の食草はヒカゲスゲ・ヒメカンスゲ・アオスゲ・ショウジョウスゲなどのカヤツリグサ科植物、まれにススキ。卵は食草の葉や茎、あるいは食草付近に独立して産みつけられる。年1化性で成虫は6~7月にかけて発生。越冬態は3齢幼虫。翅裏は茶色

サカハチチョウ

サカハチチョウは滝巡りの遊歩道なんかでよく出会う蝶ですね。タテハチョウの中では少し小型で飛び方も早いほうです。食草はイラクサ科のコアカソ。卵は縦に3~4つほど積み重ねて産み付けられ、通常先端の卵から順に孵化する。花や樹液、獣糞、腐果などさまざまなものに集まる。山登りをしているとどこからともなくやってきて人の汗を吸う姿も見られる。

コミスジ

成虫は4月から11月まで長期間見られ、その間に1-4回発生する。低地や丘陵地の森林周辺に多く、郊外の住宅地でも見られるが、遮蔽物がないためか山頂にはあまりおらず、山麓のチョウといえる。幼虫はクズ、ハギ、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物を食草とする。冬は3齢幼虫で越冬する。

ルリタテハ

オスは縄張りを張る性質があり、木の葉や岩石の上など見晴らしの良い場所で翅を広げて止まり、他のオスが接近すると激しく追いたてる。花にはあまり訪れず、雑木林の樹液や動物の糞などにやって来て水分を吸う。人里でもヤナギ並木などがあれば、樹液を求めて木の周りを飛びまわる姿が見かけられる。幼虫は地色が紫黒色で、黄白色の棘条突起を計68本持つ。サルトリイバラ科のサルトリイバラ、ユリ科のホトトギス類、ユリ類などを